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総本山善通寺
■概要
弘法大師の生まれた土地に建てられたお寺「善通寺」は、体験施設や宿坊まで備えた真言宗善通寺派の総本山です。新しい自分発見につながるパワースポットとして人気です。
四国巡礼の1つで「75番所」でもある善通寺です。弘法大師三大霊跡と言われているのは、和歌山県の高野山・京都府の東寺・そして香川県の善通寺となります。
善通寺の敷地は、4万5千㎡になります。西院・東院と、隣接した敷地2つに分かれています。 お寺の名前の由来は、弘法大師の父である善通(よしみち)の名前にちなんでつけられています。唐から帰国した際、両親より邸宅の一部を譲り受けた弘法大師が、その地にお寺を建てたのがはじまりです。
西院にある「御影池」には、両親の像と共に弘法大使の像も祭られています。ここは、家族愛のパワースポット、また良縁のパワースポットとしても有名です。
広大な敷地内で一際目立つのは、東院の五重塔になります。天災や災害でたびたび建て替えられ、現在のものは1902(明治35)年に建て替えられたものです。その高さは43mもあり、善通寺町のシンボルでもあります。
善通寺では様々な会が催されており、じっくりと滞在するのもおすすめです。毎月21日に開かれる写経会や毎月2回開催される仏画教室などは、パワースポットとはことなりますが、無心で自分と向き合うという貴重な体験になります。
また、駐車場には、香色山ミニ八十八か所巡礼が用意されています。ハイキングコース内には、88もの石像が並び、順にお参りすると約40分かかりますが、こちらも人気です。
■想像以上の暗闇で自分と対面するパワースポット
西院にあるのが御影堂です。御影堂には、「瞬目(めひき)大師」の像が秘蔵されています。弘法大師が唐へ旅立つ前に母親に自画像を描き、わたされたものが「瞬目大師」です。
時間をかけてじっくり描いていたところ気づくと辺りは、夕暮れですっかり暗くなってきていました。しかし、金色の光がさして照らされていたため無事に描きおえることが出来ました。
その時の光こそ、お釈迦様が放たれていたものでそのため自画像にもお釈迦様が描かれています。
そんな絵を土御門(つちみかど)天皇にお見せした際に弘法大師の自画像が瞬きをしたので瞬目大師となり、現在、この御影堂に秘蔵されています。
御影堂には、「戒壇めぐり」とよばれる、精神を鍛える道場ともいうべき所があります。全長100メートルもある地下道には、電灯が一切なく予想以上の暗闇が広がっています。その暗闇の中、左手を伸ばし、手の感触だけを頼りに左側の壁づたいに進んでいくというものです。
仏の世界では、右が仏界、左は俗世間にあたります。仏界からすると左の壁の奥が仏界にあたるのでその壁に触れながら進むという意味があります。
地下道は、真っ暗闇につつまれており、自分がどこを歩んでいるのか、宙に浮いたような感覚にとらわれます。不安に押しつぶされそうになるのをぐっとこらえ、左手に伝わる感触だけを頼りに自分を信じて進むしかありません。
ふと、ほんわかした灯りのある空間にたどり着くとそこが折り返し地点です。無の境地を体感したあとにほのかな光に包まれると自分の中に静かなパワーが溢れ出ていることに気づきます。帰り道も同じように暗闇の中を突き進みますが、行きとは明らかに異なった自分を感じることが出来ます。
■樹齢1000年以上もある大楠のパワースポット
東院にある大楠もパワースポットとして人気です。弘法大師が産まれるずっと前からこの地にあったとされ、樹齢は1000年以上と言われています。
この巨大な楠の木からは、大地からの湧き出るパワーがみなぎり、みているだけで圧倒されそうになります。ご長寿や、健康が、代表的な御利益として有名です。
また、善通寺は学業成就、特に受験生にも人気です。お寺の名前から、「試験にとおる」と言われており、受験生以外でも入社試験や、何かの資格試験、また、新しいことをはじめる時にも勝負運に御利益のある善通寺にお参りするとよいとされています。
ここ善通寺には、人気の宿坊も用意されています。宿泊するとお勤めでしか拝めない本尊と対面できます。また、ここのお風呂は、境内から湧き出る温泉です。身も心もゆっくりと浄化し、新しいパワーを充電するにもおすすめのパワースポットです。
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