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稲積水中鍾乳洞

■概要稲積水中鍾乳洞 1
大分県豊後大野市三重町中津留に所在する、日本最大の水中鍾乳洞です。古生代(3億年前)の地層に形成された石灰岩地帯に20万年前の氷河期頃から、鍾乳洞の形成が始まったと考えられています。

阿蘇山の4回目の噴火で洞窟の前を流れる白山川が火砕流で埋め尽くされ、鍾乳洞は水没しました。その後、川の侵食で再び排水路が開いたため水が排水され、半分水没した状態となっています。

1976年に観光目的で排水路を開けて、水位を下げて見て回れるような開発工事が行われて現在の姿になりました。

観光できる地点は、洞窟の入口から少し行くと水中洞、新生洞に枝分かれしどちらもだいたい200メートルくらいまで観光ルートがあり、それぞれの景観が楽しめます。

開発後に何度か潜水調査が行われ、全長1000メートル以上の奥行きがあり100メートル以上の洞窟が枝分かれしていることが確認できています。

水中洞と新生洞に分かれていますが、高低差から元々は別々の洞窟という事がわかっています。生成された時代や成り立ちは同じなので兄弟のような2つの洞窟であることがわかっています。

内部には、独特の景観が広がっています。澄んで青く輝く底すら見えない淵、複雑な造形を見せる鍾乳石や壁、水の中では生成されない鍾乳石が水中にいくつも見える景観、流れがなく張り詰めた水面に水滴が落ち、複数の波紋が静かに音もなく広がる光景など、自然界の力を感じる神秘的な空間です。

その神秘的な空間の代表的な景観・奇観をいくつか紹介いたします。

■出入り口付近稲積水中鍾乳洞 2
・虹の滝(水中洞の排水路)
開発時に開けた排水路です。入口付近から見られます。水は白山川の川底から地下に浸透して、洞窟内に湧き出していることがわかっています。一定の水量が常に浸透しており、午前中の時間に滝を見ると虹がかかっていることが名前の由来です。開発後にできた名所の一つです。

■新生洞ルート
・ベルホール
石灰岩でできた壁が地下水が染み出したり、洞窟に流れていた川が長い時間をかけて水の中に釣鐘状のくぼみができる事があります。

稲積水中鍾乳洞では、洞窟内が水没していたため水が激しく渦巻き石灰岩を溶かしていったためできたものがベルホールです。丸い円錐型にくり抜いたような釣鐘型のくぼみが天井まで伸びていっています。

・黄金柱
黄金柱というと秋芳洞で有名です。大きさは違いますが、生成された過程は同じと考えられています。いくつかの鍾乳石が束になって繋がったものです。鍾乳石は空気中の二酸化炭素がとけた地下水が染み出し、石灰岩を溶かし滴った時に二酸化炭素が脱気され析出された炭酸カルシウムが固まってつららができ下に石筍ができ、それが繋がって柱となりゆっくりと太く育っていきます。

・名残の池
名残の池は、新生洞中腹にある非常深い池です。ここからも奥にかなりの水中洞窟が確認されています。水は白山水系から常に浸透してきていますが、静かに循環しているので水面は波もなく無風の洞窟内で天井からの水滴が波紋を絶え間無く静かに広げている幻想的な光景が広がっています。

■水中洞ルート稲積水中鍾乳洞 3
・底なしの淵
元々は、30メートルの深さがありましたが、現在は開発時の砕石で埋められて7メートル程度とのことです。幻想的に青く澄んだ水は、もっと深さを感じます。

・水中の黄金石
文字通り、黄金色の鍾乳石が澄んだ水の中に沈んでいる景観が見られます。通常鍾乳石は、水中ではできません。長い年月、地中の石灰岩を溶かしながら洞窟に染み出してきた雫が柱やつらら、石筍を生成するからで、水中では逆に溶け出していきます。ですから今の景観も再び長い年月が経つと水中の鍾乳石は溶けて消えていってしまいます。

・エメラルドの泉
エメラルド色に輝く不思議な泉です。鍾乳石の間から見えるその泉は、幻想的でなんとも言えない感動が得られます。鍾乳洞にはよく川が流れていますが、この稲積水中鍾乳洞では白山系の水源から湧水が溜まっていて排水路から溢れた水が白山川へ合流しています。

ですから川と言うほどの流れがなく、洞窟内の淵などに溜まった水は澄んで静かに水を湛えており、非常に神秘的な景観を保っています。このエメラルドの泉も静かにエメラルドグリーンの水面が静かに水をたたえているので、本当に宝石のような景観を見せています。

・ヘリクタイト
ヘリクタイトは鍾乳石と成分は同じですが、生成され方が違うものです、形が上下左右に伸びているので空浮中の水蒸気が付着してできたとか、毛細管現象でできるだとか言われていますが、できる過程はわかっていません。

自然の織りなす複雑で不思議な造形です。無機質でありながら、有機生物のような造形に不思議を感じます。

■示現の淵から上方を見た光景稲積水中鍾乳洞 4
・示現の淵
洞窟の一般に立ち入りできる最深部です。底が見えない縦穴から水がこんこんと湧きつづけています。ここから先は水中に没した状態の鍾乳洞が1000m以上続いており、分岐した洞窟も多数見つかっております。何度か調査が行われていますが、全容はわからない状態です。底知れない深さと探検の入り口に畏怖を感じる場所になっています。

洞窟内は、年中16度の温度で一定しています。夏は涼しく、冬は暖かです。スニーカーなどの滑りにくい靴を用意しましょう。ハイヒールなどは、かなり危険です。夏は薄着なので上着を一枚着て行った方が良いでしょう。

水中洞、新生洞両方をじっくりと見ると2時間程度かかります。止まらずにざっと歩いて見ても1時間ぐらいはかかります。
近くにはキャンプ場などもあり、夏には蛍鑑賞も楽しめます。22mの観音像もあり、複合した観光施設となっています。


パワースポット-ライン
名称 稲積水中鍾乳洞(いなづみすいちゅうしょうにゅうどう)
祭神 特にありません。
神徳・ご利益 日本の名水百選。清浄な空気と荘厳な眺めによる抜群な癒し効果。
住所 〒879-7263 大分県豊後大野市三重町大字中津留300番地
電話番号 0974-26-2468
備考 稲積水中鍾乳洞入館料金
大 人:1200円
大学生:1000円
中学・高校生:800円
4歳〜小学生:600円
アクセス 豊肥本線 三重町駅下車~三重町駅からタクシーで約20分。
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