全国の神社とパワースポット
鳴無神社
■概要
高知県須崎市にある最強の縁結びのパワースポットとして有名な神社「鳴無神社」をご紹介します。
この「鳴無神社」は、一見どこの町にでもあるような普通の神社のような佇まいです。うっかり通り過ぎてしまいそうになりますが、実は、高知県では最強と言われるほどの「縁結び」のパワースポットとして有名です。
県外からの参拝者が多く、また有名人もこっそりお忍びで訪れるという隠れ家的スポットになります。
高知市内から須崎市までは、車でほんの1時間ほどとアクセスが良いのも人気のポイントです。穏やかな「浦ノ内」湾の景色が目の前という最高のロケーションから、「土佐の宮島」とも呼ばれ、パワースポットとしてだけでなくデートや観光でも有名なスポットです。
こちらの神社は、「縁結び」に大変御利益があるとして有名ですが、その「縁結び」とは、男女の恋仲だけをさすのではなく、「仕事の縁」「学業の縁」「病気の縁」「友達関係の縁」「家庭の縁」と、人々が普段生活する上で、大切になっている様々な縁が良い方に運ばれると言われています。
■海に向かって延びる参道
この神社が、パワースポットとして人気の秘密は、海に向かって延びる参道です。
このスタイルは、海から神さまを神社へ迎え入れるためにつくられた鳥居です。なんとも神秘的なこの風景が、実はインスタ映えするとして高知県内のインスタスポットとされています。
鳥居越しに眺める海は、時間が経つのもわすれてしまうぐらい穏やかで見ているだけで静かな湾の水面のような静寂につつまれた気持ちにさせてくれます。
さて、こちらの神社の歴史ですが、外見とはうらはらに実は相当古く、一言主神(ひとことぬしのかみ)が葛城山で雄略天皇と争った際、舟に乗ってこの地に逃れ着いたのです。そして、この地に神社を造り始めたのが起源と伝えられています。
奈良時代にはすでに創建されていたとも言われており、有名な歌人「藤原家隆」の歌にも「鳴無神社」のお祭りが登場し、「土佐の海に御船浮かべて遊ぶらし 都の空は雪解けのどけき」と詠まれています。
京都のお船遊びを思い出して詠われた歌ですが、浦ノ内湾で行われる昔から続く夏の風物詩とも言われる鳴無神社のお祭りが詠われているのです。
「鳴無神社」の秋の風物詩といえば「チリヘッポ」と言われるものが有名です。幼い男の子と女の子が、神の子として白装束に身を包み三三九度を行います。「鳴無神社」が縁結びのパワースポットの所以は、この「チリヘッポ」の儀式とも言われているのです。
■お参り作法
「鳴無神社」の本殿・弊殿・拝殿は、1663年、第2土佐藩主「山内忠義」によって再建されたものが今もなお大切に保存されています。
本殿には見事な細工が施されており、現在、この全ての建物が国の重要文化財として認定されているのです。
「鳴無神社」には、手水舎がありません。ここでの正式なお参り作法としてまずは、海へとつづく鳥居をくぐり、その果てにある海水で両手を清めます。その後、本殿のお参りをするようにして下さい。
しかし、海をつかうのは、この時だけではありません。
なんと、この神社では、おみくじを読んだあとは、海へ流します。
そもそも「おみくじ」とは、神様からのメッセージをいただくものです。よく読んで、神様からのメッセージを受け止めます。良いか悪いかを競うものではないのでおみくじをお守りがわりに身につけたりしてもいいでしょう。もしおみくじを持ち帰らない場合は、神社のみくじ掛けに結びます。
しかし、ここ「鳴無神社」には、このみくじ掛けがありません。こちらの神社では、江戸時代から続く風習で、読んだ後は海へと流すのです。水に溶ける特殊な紙で作られているのでそっと海に浮かべ、手を合わせて祈願しましょう。
この神社のご祭神である一言主命は、1つだけ願い事を聞いてくれる神様として有名です。また、迷い事に対して一言で答えてくれる神様としても知られています。
市外地の、海のほとりにあるこの神社には、いつも静かな時間が流れています。澄みきった空気の中で心の迷いや汚れが洗い流されるかのようです。
特別な看板を掲げて宣伝されているわけではない、知る人ぞ知る穴場のパワースポットであり高知県でのおすすめスポットです。
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