由緒 |
御祭神に神武天皇と皇后の媛蹈?五十鈴媛命(ひめたたらいすずひめのみこと)を祀る橿原神宮(かしはらじんぐう)は奈良県橿原市の畝傍山(うねびやま)の東南の麓に約50万平方㎡の広大な神域を持つ神社です。畝傍山(うねびやま)山麓周辺には古くから遺跡や伝承地などが数多く残りっており、東の麓の北側には神武天皇御陵、南側に橿原神宮があります。畝傍山(うねびやま)、香具山(かぐやま)、耳成山(みみなしやま)は、あわせて大和三山(やまとさんざん)と呼ばれ、平成17年(2005年)7月14日に国の名勝に指定されています。歴史的風土特別保存地区にも指定されており、近隣には奈良県立橿原公苑や奈良県立橿原考古学研究所、付属博物館、陵墓や橿原公苑野球場や橿原公苑陸上競技場があります。
日本で最初の天皇で皇統の祖とされている神武天皇は、平和で豊かな国をつくるために九州日向国の高千穂の宮から幾多の困難を乗り越え畝傍山の東南の麓に橿原宮を創建し、建国の基礎を打ち立てたました。明治に入り、民間有志からの神宮創建の請願に感銘を受けた明治天皇により元京都御所の賢所(かしこどころ)と神嘉殿が下賜され、明治23年(1890年)4月2日に官幣大社として創建されました。
安政2年(1855年)建立の京都御所賢所(内侍所)を移建した本殿は桁行五間、梁間二間、一重の入母屋造で屋根は檜皮葺で一般の社殿形式とは異なる御所建築で優雅な趣があり、天保15年(1844年)建立の柳本陣屋表向御殿を昭和42年(1967年)に移築した文華殿とともに重要文化財に指定されています。本殿の桧皮屋根は神武天皇が崩御されてから2600年となる平成28年4月3日に行われる神武天皇二千六百年大祭に向けて平成27年2月から葺替え工事が行われています。
幣殿、内拝殿、外拝殿、儀式殿、神饌所、神楽殿、参集殿、土間殿、祈祷殿、勅使館・斎館、そして明治天皇の太刀や横山大観作の正気放光、小泉守邦作の黎明神光を展示する宝物館があり、見所が多くあります。末社には橿原神宮御鎮座以前から宇迦能御魂神(うかのみたまのかみ)・豊受気神(とようけのかみ)・大宮能売神(おおみやのめのかみ)を祀る長山稲荷社があり、開運厄除・五穀豊穣・商売繁盛の御神徳があるとされています。
例年三が日には約90万人が神武天皇にあやかり長寿や開運、厄除、出世などを願って初詣に訪れ、奈良県では春日大社と並んで人気があるといわれています。 |
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