全国の神社とパワースポット
高忍日賣神社
■概要
助産師さんたちのパワースポットとして人気のある「高忍日賣神社(たかおしひめじんじゃ)」をご紹介します。こちらの神社で祭られているのは、「高忍日賣(たかおしひめ)大神」です。全国でも高忍日賣大神をお祭りする神社は、唯一ここだけになります。
産婆・母乳の祖様とされており、全国で活躍されている助産師さん、助産師さんを目指す方々からあつい信仰を集めている神社です。また、子育ての神様としてのご利益もあり、育児に悩める人々にも人気です。
この神社の創設ははっきりと分かっていませんが、平安時代につくられた「「延喜式神名帳(えんぎしきじんみょうちょう)」という国がお祀りする神社一覧にもしっかり記載されていることが確認されているので大変歴史の古い神社ということが分かっています。
■女性に縁の深いパワースポット
この神社には、2つの言い伝えがあります。1つ目は、安産や出産にまつわるパワースポットの所以になったお話で、初代天皇「神武天皇」のお父様が産まれる時の有名な神話です。
ヒコホホデノミコトとトヨタマヒメが、穏やかな海の上を船に乗ってゆっくり渡っていた時、突然、トヨタマヒメが産気づいてしまいました。急遽、そばの浜辺へ降り立ち、そこで出産することになったお話です。
突然の浜辺での出産に産屋を建てて準備しましたが、その中にカニがどんどん集まってきてどうにもこうにも出産どころではありません。
困り果てたトヨタマヒメが、お腹の中の子を思い「高忍日賣大神」と唱えました。すると、高忍日賣大神が出現し、トヨタマヒメが無事に出産できるように3人の神様を遣いに出して助けてくれたのです。
まず、2人の神様、天忍人命(あめのおしひとのみこと)と天忍男命(あめのおしおのみこと)は、その場で箒(ほうき)を作り、産屋に入ってくるカニを追い出しました。
そして、天忍日女命(あめのおしひめのみこと)は、産屋でしっかりトヨタマヒメをサポートしたおかげで無事に男の子を出産したのです。
難産を乗り越え、産屋が完成する前に3人の神様によって短時間で無事出産が出来たので安産の神様とも言われ、妊婦さんにとってのパワースポットとしても人気です。
境内にある「産土(うぶすな)さまは、樹齢約1000年とも言われる大きなクスノキの根元に鎮座されており、縁結びや良縁、子授けなどに人気のパワースポットです。
「産土さま」にお願いをして、そこにあるかどが丸くなった石を1つ持ち帰ると願いが叶うと言われています。その願いが無事に叶ったら石を返しにお礼参りをするとますます幸せがやってくると言われているのです。
また、この神話でも紹介されたようにその場で作った箒でカニを追い払ったことから箒の神様とも言われています。
■助産師さんのお守りはココだけ!
昔から皇族とも縁が深いので現在も皇室の方々の安産御祈祷でお付き合いが続いています。
また、助産師さんのお守りがあるのは、全国的にもこちらの神社だけです。3月8日には、産婆の日として、助産師さんのお祭りがあることでも有名です。
出産以外にも実は、良縁・恋愛成熟・夫婦円満といったカップルにおススメのパワースポットが境内にあります。2本のクスノキが、1本の枝で結ばれている「連理の枝」が有名です。本殿の北側にある大きなクスノキの頭上をよくみると、それぞれから枝がのびて、見事1本に繋がっています。その姿が、仲の良いカップルや夫婦のようで人気です。
その他にも境内には沢山の社殿があり、見所も満載です。主な社殿は、素鷲神社・金毘羅宮・天満宮・太神宮・若宮八幡宮・奈良原神社・生目八幡宮と多数あります。
その中で、この神社のもう1つの言い伝えにまつわるのが、「七生稲荷神社(しちしょういなりじんじゃ)」で金運のパワースポットです。
昔、ある貧しい若者が、お母さんが病気でしたが薬が買えずに困り果てていました仕方なく、こちらの七生稲荷神社に3週間毎日欠かさず通い続けたところ奇跡的に病が完治し、しかもお金持ちにもなれたという言い伝えがあります。
そのため、実は秘かに金運のパワースポットとして人気です。
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