全国の神社とパワースポット
津嶋神社
■概要
瀬戸内海に浮んだ小さな島にある「津嶋神社」は、招福のパワースポットです。
しかし、お参りが許されるのは、年に1度の夏季例大祭がおこなわれる8月4日・5日の2日間のみという大変貴重な神社です。
その昔、この浦では、女性がうたう声がたびたび聞こえ、怪しく思った村人たちが巫女さんを通じて訪ねてみました。すると「我は海中に住む神名は津嶋神という。今よりこの島に祭るべし。祠など造る必要はない。何よりまず、木を植えるべし。それが我神体となり、さすれば、村の子供、牛馬を病から守るなり」というお告げがくだされました。
島には、村に住む人々によって鳥居がたてられ、旧暦の6月24日25日の2日間だけ祭りごとを執り行いました。その甲斐があったのでしょう。ある年、牛や馬の疫病がはやり、何百頭もの牛馬が病気にかかりましたが、この村の家畜だけは無事だったそうです。
現在の津嶋神社も昔と変わらず年に1度、2日間のみ参拝が許されています。沖合250mにある島へは、むかしは船を使って渡っていたのですが、昭和8年、ついに橋が架けられました。
幾度となく天災を経て、現在使用されている橋は、4代目です。
参拝以外の期間は立入禁止となり、橋の板は外され真っ赤な橋脚だけが残されます。その様子は海に浮かぶ真っ赤な鳥居のようでとても幻想的な風景です。
この橋は、「津嶋橋」といい、通称「しあわせ橋」と呼ばれていてパワースポットとして人気です。この橋を子供連れの家族、ご夫婦、またはカップルで渡ると幸せが訪れると言われています。
2日間しかないので早朝から夜遅くまで橋を渡る人が絶えません。時間帯によって様々な楽しみ方があるのもこの橋の人気の秘密だからです。
早朝、まだ参拝者が少ない時間帯には、輝く太陽の光が海を照らし、その反射した光が橋を包みます。そして、夕暮れには、沈みゆく太陽が、海と空を真っ赤に照らすためその間に挟まれる橋のシルエットだけが浮かび上がりとても幻想的です。そして日没後は、橋の上がライトアップされるので日中とはまったく違った雰囲気が楽しめます。
4日には打ち上げ花火も上がり、特等席の橋の上は身動きが出来ないほどの大盛況です。毎年、人々の熱気に包まれた2日間が繰り広げられています。
■ありそうでない全国的にも珍しい子供の守り神
津嶋神社は、全国的にも珍しい子供をお守りする神さまです。参拝客の多くが、子供の健康とすこやかな成長をお願いしにお参りします。これは、江戸時代から続いており、子を思う親の願いは、今も昔も変わりありません。
1度しか渡ることが許されない津嶋橋は、全長250mになります。本殿からふきぬける風によって橋を渡っている間に日頃の邪気がそぎ落とされていきます。もし、訪れた時期が、立ち入り禁止期間と重なったとしても橋のたもとでその風を受けるだけで橋を渡った時と同じように浄化してもらえます。
境内には、本殿のほかに幣殿、拝殿、神饌殿、社務所、御守札授与所があります。お守りやおみくじも購入できる他、御朱印をうけることもできます。
海に浮かぶ小さな島のこの神社の様子は、昔描かれた浮世絵にも描かれており、「津嶋さん」として古くから人々を惹きつけています。
■年に1度しか購入できないレアなお守り
年に1度しかお参りが許されていないので訪れた時は、是非お守りを手に入れましょう。学業成就や安産、縁結びと様々なお守りが販売されています。
なかでも人気なのが、夢が叶うというお守りです。こちらは、全部で5色です。白・黒・紫・黄色・ピンク色から選ぶことが可能で年に1度しか参拝出来ないのでお土産にも大変喜ばれます。
また、無病息災として赤いのぼりの形をしたお札や子供のかんしゃくを鎮めるお札なども販売されています。
最寄り駅は、「津嶋ノ宮」でこの夏季例大祭の2日間のみ、臨時駅が開設されます。四国では、臨時駅が認めらえた第1号駅でこちらも神社同様に超レアな駅です。
臨時駅は、周辺の駅員さん達の手によりこの2日間のみ運営されます。自動改札機や自動券売機などはなく、全て人の手によって行われます。年に1度しか開設されない幻の駅として参拝客だけでなく、鉄道ファンも全国から多くかけつけます。
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