全国の神社とパワースポット
喜多浦八幡大神神社
■概要
瀬戸内海に浮かぶ伯方島にある恋愛と長寿のパワースポット「喜多浦八幡大神神社」をご紹介します。
伯方島は、広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ「しまなみ海道」と呼ばれる有名な橋で繋がる島々のうちの1つです。
島の名前からも予想できるようにCM「は・か・た・の塩!」でお馴染みの「伯方の塩」は、平成8年まで伯方島の工場でのみで作られていた伯方島生まれの有名なお塩です。その為、島内では、塩ラーメンや塩ソフトクリームといった商品が観光客に人気です。
そんな伯方島内にある「喜多浦八幡大神神社」は、この島では最古の神社と言われています。
白鳳2年(西暦674年)の8月15日九州より分霊し創建され、その際にこの島を「伯方島」と名付けられたようです。
その島の名前とも深い繋がりがあり、1300年以上の古い歴史がある「喜多浦八幡大神神社」は、恋愛と長寿のパワースポットとして人気です。
■パワースポットとして人気の「亀石」
一の鳥居の手前にある注連柱のすぐそばに、この神社のお目当てとなるパワースポットとして人気の「亀石」が鎮座しています。
その昔、近くの浅瀬で発見されたというその大きな石は、三隻の船を使ってここまで運ばれてきました。その後、その「亀石」は、狛犬のように鳥居のそばに据えられたのです。
「喜多浦八幡大神神社」は、「亀山」と呼ばれる小山に鎮座されていてその山に住む神様の御利益が、この「亀石」に受継がれ、昔から恋の成就パワースポットとして男女の出会いの場とされていました。
この地方の方言で亀のことを「どんす」と呼ばれます。そこからこの「亀石」もいつしか「愛染どんす」と親しみをこめて呼ばれるようになりました。この「愛染どんす」に祈願すると亀石さまが願いを叶えてくれるそうです。
縁結びはもちろんですが、1度終わってしまった恋を復縁させてくれるとされています。また、恋愛だけでなくご長寿にも効果があると言われています。
■いくつかの神社がまとめられている合祭殿
最初の一ノ鳥居を通過すると、登りの階段が少し続きますが、その先には、広く開けた境内が参拝者をお出迎えしてくれます。
一の鳥居から拝殿に到着するまでに三対の狛犬の前を通過します。その中でも、石段の途中の狛犬は、文化元年につくられたものだそうで大変貴重な狛犬です。
本殿内では、1829年に造られた八幡船の模型や様々な絵馬も観ることが出来ます。本殿のお参りがすんだら、境内社のお参りにも立ち寄りましょう。
この神社の特徴の1つであるのが境内社の数がとても多く、様々な神様が祭られています。合祭殿と呼ばれ、神社の数だけ社があるのではなくいくつかの神社がまとめられてそこにそれぞれの神様が祭られているのです。
名前の祖神として、中村神社(中村氏の祖神)・田窪神社(田窪氏の祖神)・赤瀬神社(赤瀬氏の祖神)・野間神社(野間氏の祖神)・馬越神社(馬越氏の祖神)があります。その氏に関わりのある人は、ぜひお参り下さい。
ほかには、島の神社だからこそ海にまつわる神社は必須だったのでしょう。八巻厳島神社(海の神様)と妙見神社(航海の神様)があります。
農作物関連だと小田明神(農耕の神様)や奈良原神社(農耕の神様)が、また、学問の神様で有名な、菅原道真公を祭る「天満神社」、珍しいものだと防火の神さまを祭る「秋葉神社」まであります。
その中でも長寿や延命の神様、武内宿祢公を祭る「武内神社」が人気です。武内宿祢公とは、12代から16代までの5代の天皇に仕えた忠臣として伝説の人物として日本書記にその名が登場します。仁徳天皇が「汝こそは国の長人(あなたこそ、この国の第1の長寿者だ)」と言われたような歌があり、97歳まで生きたのではないかと言われています。
その時代において97歳は、ご長寿にふさわしい年齢です。そんな伝説の人物が祭られる「武内神社」があることから、この「喜多浦八幡大神神社」がご長寿のパワースポットとも言われているのです。
他にも、境内には嘉永三年、1850年に建てられた芝居小屋が残されていて現在も現役で活躍しています。伝統的なお芝居だけでなく、音楽コンサートも行われているようです。
「宮フェス」と呼ばれ、様々なイベントを行っていることでも有名な「喜多浦八幡大神神社」です。年越しライブも開催されていて、島の人たちの生活を昔からいまも変わらず豊かなものにしてくれているそんな神社です。
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