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十日恵比須神社
商売繁昌のえびす様と縁結びの大黒様をお祀りしている十日恵比須神社の歴史は古く、天正19年に竹内家隠居五右衛門が恵比須神の御尊像を拾い翌年に社殿を営み、祀ったことが起源とされています。
竹内家隠居五右衛門は恵比須神象を自宅に持ち帰ったところ、家運が隆盛したと言われています。
出雲大社から御分霊を迎え合祀したことは全国でも非常に珍しいです。
明治12年に福岡県によって崇福寺境内から東公園に遷座されましたが、昭和4年(1929年)に東公園整備により現在の地に遷座されました。
十日恵比須神社では他のえびす神社と違い、事代主大神が祀られています。
西宮神社のえびす様は蛭子神をお祀りしており、このように名前は同じ恵比須神社でもお祀りしている神様が違う場合があります。
平成20年には天皇陛下即位20年を記念して狛犬が奉納されました。
年間では、正月大祭を始め、2月から12月までの1日と10日に行われる昇殿参拝、毎月10日の月次祭、博多松囃子 三福神(福神・恵比須神・大黒天)稚児により博多の伝統を感じる博多松囃子、茅の輪くぐりを行う大祓、神恩感謝の秋季大祭などがあり、季節ごとに行事が行われています。
その他にも店舗・事務所の祓(新規開店、移転、地鎮祭、竣工際、解体等)、店舗・事務所での商売繁昌祈願祭、創立記念の祭、社運隆昌祈願祭、社用車の祓、神棚のおまつりなどの出張祭典や商売繁昌、家内安全、交通安全、漁業繁栄、航海安全、厄災難除、良縁成就、無病息災、病気平癒、神恩感謝、他諸祈願を行っており、会社だけではなく個人でも申し込むことが出来ます。
出雲大社より大國主大神の御分霊を勧請した昭和27年に、正月大祭が1月9日から11日までと決まると、翌年の昭和29年より正月大祭、開運御座が再開されました。
正月大祭は特に大きなお祭りで、大勢の参拝客で賑わいます。
8日は初えびす、9日が宵えびす、10日が正大祭、11日が残りえびすとされ、様々な行事が行われます。
また、年中祈願として正月大祭時に御祈祷された方には、名前が書かれた祈祷書が発行され、本殿前に納めて1年間毎朝祈祷してもらえます。
年中祈願の初穂料は2,000円です。
400軒ほどの露店が並び、境内では福笹(ふくざさ)とともに、福寄せ(くま手)や福起こし(ダルマ)、福俵などの縁起物などが当たる福引が人気です。
この福引は、初穂料2,000円で参加できます。
露店ではえびす神社らしく、さげものの店もあります。
以前は帳面屋もあり、和洋帳面の表紙に注文の字を書いて売っていました。
1月9日午前10時から10日24時までは次々と神事が行われます。
開運御座と呼ばれるこの儀式には、招待客だけでなく一般の人の参加も可能です。
初穂料は5,000円です。
大祭中は、近くの駐車場はすぐに満車になるので公共交通機関を利用した方がいいです。
1月9日に行われる徒歩詣り(かちまいり)では、芸者が総勢で三味線、笛、太鼓を演奏し十日えびすの唄を歌いながら東公園より行列を作り徒歩で神社へと向かいます。
昭和45年より続く行事です。
以前は宝恵駕(ほえかご)を使用し赤ズキン、赤ハッピを着用し12人ほどの駕籠で列を作り笛、太鼓に合わせて威勢よく市内を練り歩いた後、神社に参拝していましたが、交通事情や人手不足により今のスタイルへと変わりました。
十日恵比須神社では、えびす銭の貸し出しも行っています。
これは縁起の良いお金を借りて、商売の資金にしたという習慣が由来しています。
商売が繁盛して儲かったらお金を倍にして神社に返却していました。
現在でも本物の一文銭を貸していただけます。
本物の一文銭を借りることが出来るのは、全国でもこちらの十日恵比須神社のみです。
あくまでもこのお金は借りたお金なので、一年たったら返却しなければいけません。
残念ながら最近では返却しない人も多く、新たに作られるお金ではないので年々不足しています。
参道右側にある社務所では御朱印をいただく事が出来ます。
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