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宇美八幡宮
福岡県糟屋郡宇美町宇美町にある宇美八幡宮は、応神天皇を主祭神に神功皇后、玉依姫命、住吉大神、伊弉諾尊が祀られています。
事記や日本書記に登場する神功皇后は三韓征伐を指揮しました。
妊娠中だった神功皇后が新羅から帰国後、この場所で応神天皇を出産されたことから安産の神様として信仰されています。
古事記にも「その御子生みたまえる地を、宇美とぞ謂いける」とし、この地での出産について記載されています。
また、宇美という地名は産みという言葉が由来とされています。
以上のことから安産祈願や出産後のお礼参りとして多くの人が訪れ、人気を集めています。
宇美八幡宮の参道入り口には、昭和の鳥居があります。
鳥居の左側には社号標があり、右側には応神天皇御降地という石碑があります。
宇美八幡宮の社殿には、こちらの昭和の鳥居をくぐり右手に御由緒書、正面にある元禄の鳥居へと進みます。
さらにまっすぐ進んでいくと手水舎があり、こちらで手と口を清めます。
神門をくぐると正面に社殿が見えます。
境内に入って右手には、ご休憩所があり和菓子や喫茶が楽しめます。
住宅街にあり、とても静かな空間です。
社殿左側から奥に進むと、国指定天然記念物・県民俗資料重要文化財である衣掛の森があります。
こちらは、樹齢二千年以上を推定される老大樟で、湯蓋の森と共に宇美八幡宮のシンボルとして有名なご神木です。
応神天皇ご誕生の際に、産衣を掛けられたことが名前の由来とされています。
一本の木ですが、とても大きく森のように見えることから、森という名前で呼ばれています。
社殿裏側、境内の一番奥には子安の石があります。境内末社「湯方社」を囲むように石が積まれ安産祈願後の妊婦が安産を願い、石を一つ持ち帰ります。そして、神棚にお産の鎮めとしてお祀りします。
出産後は、お礼参りと同時に安産祈願で持ち帰った石と別の新しい石を用意して、新しい石には子供の名前を書いてお納めするのが習慣をなっています。
いつ頃から始まったのかは確定されていませんが、筑前國続風土記において、子安の石についての記載があります。
宇美八幡宮の三大大祭として御誕生際、子安大祭、放生会大祭があります。
御誕生大祭は、1月5日に行われ主祭神である応神天皇の御誕生をお祝いするお祭りです。
明治以前は全て旧暦で12月14日に行われていましたが、現在は毎年1月5日に行われています。
子安大祭は、新暦4月中旬に2日間行われます。
二年に一度御神幸(ご遷宮)が行われ、当日は早朝より祭典が始まります。
神輿や稚児行列が宇美八幡宮から頓宮までの700mを練り歩きます。
子安祭りとも呼ばれ、宇美八幡宮の御神木である子安の木や安産育児の神社の子安の大神、子安の石の信仰がお祭りの名前の由来とされています。
県無形民俗文化財でもある「宇美神楽」の奉納が行われます。
笛太鼓や典雅な舞、昔の神話が口上で語られるなど観る人々を惹きつけます。
放生会大祭は、古くは旧暦の8月15日に行われていましたが、現在は毎年10月15日16日の二日間行われています。
仏教の生き物を大切にするという意味の言葉が由来とされ、生きとし生ける全ての命を慈しみ感謝することを目的としたお祭りです。
県無形民俗文化財でもある「宇美神楽」の奉納や、同時に行われる地元宇美町商工会が主催する商工まつりもあり、露店も並び多くの参拝客で毎年賑わっています。
奉納行事として浦安の舞、青年相撲、宇美神楽、生け花、提灯点しなどが行われます。
誕旦祭、恵比寿祭、節分やひな祭り、子供の日祭、茅の輪をくぐり疫病退散をお願いする夏越祭、明治天皇の誕生日を偲ぶ明治節祭、七五三や除夜祭など、年間を通して季節ごとにお祭りが行われています。
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