全国の神社とパワースポット
射楯兵主神社(通称:釜蓋神社)
■概要
鹿児島県薩摩半島にある小さな入江の岬「射楯兵主神社(いたてつわものぬし)」、通称「釜蓋(かまふた)神社」をご紹介します。この神社の御祭神は、日本神話にたびたび登場するスサノオノミコトです。
スサノオノミコトとは、アマテラスオオミカミの弟にあたります。スサノオノミコトは、ヤマタノオロチを倒した神様で少々荒っぽいことでも有名ですが、日本神話ではアマテラスオオミカミ以上の登場回数を誇ります。
日本神話において、なくてはならない存在であるスサノオノミコトを主祭神としている神社は日本全国にあり、ここ「射楯兵主神社」もそのうちの1つです。
スサノオノミコトが登場する日本神話の中で「ヤマタノオロチ」が1番有名で御存知の方も多いはずです。数々のトラブルを巻き起こし、神の国出雲を追放されたスサノオノミコトが地上で美しいクシナダヒメに出会います。
8つの頭と8本の尾をもつ化け物ヤマタノオロチの次の生贄とされていたクシナダヒメを救うために勇敢に立ち向かい、見事勝利を納めクシナダヒメと結ばれるお話です。
この「ヤマタノオロチ」の神話からスサノオノミコトは、勝負運や縁結びの神様としてまつられています。射楯兵主神社でも高さ30メートルの石体を御身体としておられます。
■別名「釜蓋神社」
「射楯兵主神社」は、別名「釜蓋神社」と呼ばれ親しまれています。そもそもこの神社の名前の由来に釜蓋が深く関わっているのです。
飛鳥時代、天智天皇と大宮姫が、この地方に住む家臣である安東実重を訪ねることになりました。天皇御一行を迎え入れる準備のために何十石もの米を釜で蒸している時、突然突風が吹き荒れ、米を蒸していた釜の蓋がこの地に飛ばされたというのです。
人々はその釜の蓋を拾いあげ「釜蓋大明神」として祀られたのが、この神社のはじまりと言われています。そこにスサノオノミコトを配祀し、現在の「射楯兵主神社」となりました。
この神社の歴史は古く、開門神社の末と言われており、1667年に島津光久によって修復されたという記録も書物に残されています。
■名物「釜蓋願掛けかぶり」
この神社の元が釜蓋大明神であったがゆえにそこらかしこで釜の蓋をご覧頂けます。中でもこの神社の名物は、「釜蓋願掛けかぶり」です。日本全国の神社の中でこのような参拝スタイルはここだけです。
釜の蓋を頭上にのせ、鳥居から拝殿までの約10メートルを落とさずに行ってお参りするというのもで達成出来れば願いが叶うというものです。
海に面しているため海風が大変強いのでもし、手を使ってしまった場合や蓋を落してしまった場合は、もう1度スタート地点に戻り最初からやりなおし、見事達成すれば開運とのことで多くの参拝者が挑戦する願掛けになります。
この「釜蓋願掛けかぶり」には、子供用や二人用まで用意されていてお子様連れの家族や恋人達にも人気です。
そもそもこの参拝スタイルは歴史が古く、太平洋戦争時代から続いています。出兵が決まった者やまたその家族が、釜の蓋をかぶって参拝すると無事に帰って来られるとして定着したものです。
釜蓋願掛けかぶりの他にも「釜蓋投げ」に挑戦し運試しをすることが出来ます。素焼きの小さな釜蓋を海岸の岩場に設置された御釜めがけて投げいれるというものです。
その距離はおよそ3メートルです。簡単そうに見えてなかなか手強いのですが、入ると願いが叶うとあってこちらも多くの参拝者が挑戦しています。数に限りがあるので挑戦したい方は、早目の参拝がおすすめです。
■御利益がある龍
この海沿いの小さな神社には、まだまだ御利益があるとして人気の物があるのでご紹介します。こちらの神社の拝殿の天井には、見事な昇り龍の絵が飾られています。
その絵を写真に撮ると龍が手に持つ玉が不思議と光っているように映ることから待ち受けにすると御利益があるとして人気です。
■お土産
最後に、お土産として人気のブレスレットをご紹介します。こちらで購入出来るおみくじや御守りなどほとんどが釜蓋の形をしていますが、その中で釜の形をしていない開運腕輪の御守りが人気です。
開運腕輪御守りの種類は、全部で5種類用意されています。本水晶・虎目石・赤虎目石・黄方石・瑠璃です。
それぞれ値段も異なりますが、開運グッズとして人気でこれをお目当てに全国から参拝に訪れる方もいます。
■寿石最後に本殿の右手にある寿石をご紹介します。この寿石を撫でると良縁や子宝に恵まれるとして人気です。
スサノオノミコトは、武の神様なので勝負に勝つとしてスポーツをする人、起業される方、また受験生や運試しで宝くじを購入される方などに人気の神社です。
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