全国の神社とパワースポット
石上神宮
石上神宮は、大和盆地の中央東寄り、龍王山(りゅうおうざん)の西の麓、布留山(ふるやま・標高266メートル)の北西麓の高台に鎮座しています。
北方には布留川が流れ、周辺は古墳密集地帯として知られています。
石上神宮の境内はうっそうとした常緑樹に囲まれ、神聖なる自然の姿を今も残しています。
飛鳥から奈良へと続く日本最古の道「山の辺の道」の中間に位置し、飛鳥時代の豪族、物部氏の総氏神としてとても栄えた神社です。
元々は朝廷の武器庫でもありました。
石上神宮は、『日本書紀』にも日本最古の神宮の一つと記述されていて、古代信仰の中でも特に異彩を放ち、健康長寿・病気平癒・除災招福・百事成就の守護神として、とても信仰されています。
また、この神社が祭神は人ではありません。
石上神宮は、大神神社と同じように瑞垣内の禁足地を祭祀の対象としてきた神社で、本来、本殿はありませんでした。
明治時代に、ここ石上神宮の宮司さんが禁足地を発掘したところ、勾玉や剣や鉾などの四世紀の遺物が出てのです。
その中のひとつが、現在国宝になっている『七支刀』(しちしとう)です。
これは4世紀に、朝鮮半島の百済の王族から贈られたもので、特別に鍛えた鉄を使い、刀身の左右に三本ずつの枝が交互に出ている剣です。
敵を打ち破る霊力が備わっているとされています。
これを期に、主祭神を布都御魂(ふつのみたま)として、本殿が造営されました。
鳥居をくぐると、「おお、この神社はなにかあるぞ!」というパワーを感じます。
古来から人を引き付けている魅力に納得です。
境内に入ると多くの鶏が放し飼いにされていますが、野生化していてとても強そうです。
猫が目の前を通っても微動たりともしません。
鶏が放し飼いにされている広場を過ぎ、緩い石段を上がると、左手に朱塗りの楼門があります。
拝殿は鎌倉時代に建てられたもので、拝殿としては日本最古であり国宝です。
拝殿後方の、「布留社」と刻字した石垣が取り囲む地を「禁足地」といい、最も神聖な霊域として畏敬(いけい)されています。
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