全国の神社とパワースポット
荘厳寺
鎌倉時代に聖一国師が開いたと伝えられている臨済宗東福寺派の寺院で、古くは島内に375の社(やしろ)があり、神の島と呼ばれていました。
金印が出土したことで有なこの地に位置する荘厳寺の創建については、『筑前國續風土記付録』巻之8 那珂郡 下 志賀嶋の項に 「蓮臺山と號す。承天寺に属せり。開基の年詳ならす。」とされ、詳しい記録はありませんが、700年前より続いていると言われています。
対外交渉の要地でもあったことから、古代から中世にかけて中国に渡った名僧が多くの足跡を残しています。
嘉禎元年(1235)に宋の仏鑑禅師(無準師範)に学んだ聖一国師もその一人で、貝原益軒の『筑前国続風土記』によると、国師が志賀島を訪れた際に、志賀海神社の別当吉祥寺の宗岳が弟子となったことから、吉祥寺も禅宗寺院に転じたという記載があります。
万葉集には、博多湾への入口に位置する志賀島と能古島を「門」に見立てて詠んだとされており、柿本人麻呂の「大君の遠の朝廷とあり通ふ島門を見れば神代し思ほゆ」という歌があります。
境内には福岡市有形文化財に指定されている大永4年梵字板碑があり、福岡市長年の風雪にさらされかなり読みづらいですが、阿弥陀如来・観世音菩薩・勢至菩薩・文殊菩薩をそれぞれ示す梵字が刻まれています。
この大永4年梵字板碑は中世期特有の石造物で石塔婆の一種です。
荘厳寺の板碑は、玄武岩を用いて造られたもので、高さ137cm、幅71cmの大きさです。
大永四年に供養のために建てられ、銘文の様子や文殊菩薩の信仰など、荘厳寺と本地の信仰のあり方を示す資料として、きわめて価値の高い板碑です。
本堂には本尊があり、すぐ左には聖一国師が宋から持ち帰ったという小ぶりの文殊菩薩像、右側部には平安時代前期の作という身の丈ほどの大きさの聖観音菩薩立像があります。
鎌倉時代の作で130cmほどの薬師如来立像や、この立像に付き添う12人の十二神将立像も祀られており、各像の頭上には十二支が表されています。
境内には26の社があります。
遥拝所は日参できない摂社を拝むためのものですが、近年はパワースポットとしても有名です。
県外からの参拝客も増えています。
改装工事も完了し、とても綺麗なご本堂です。
子どもを守り、寿命を伸ばすご利益があると言われており、さらに境内に湧き出る井戸水には安産のご利益があると言われています。
井戸水は誰でも汲むことが出来ます。
水汲み用のコップと容器の持参がお勧めです。
毎年2月第1日曜日には午前11時より文殊・弁財天祭りが行われます。
合格祈願をはじめ、知恵を授けるお祭りです。
博多承天寺の開祖聖一国師が中国の五台山から持って帰ってきたといわれる仏様の文殊菩薩をお祀りし、平成28年2月より始まったお祭です。
合格祈願の祈願料は3,000円です。
大般若祈祷札(魔よけ札)希望者は1,000円にて寺務所にて受付してます。
お彼岸法要、厄落祈祷、水子供養をはじめ、お盆行事、秋のお彼岸、年末年始の祈祷など通年で季節ごとの行事があります。
お釈迦様の命日供養の涅槃会は2月15日です。
涅槃絵の掛軸を拝見する事が出来ます。
座禅会も開催しています。
座禅を通して自らの心に問いかけ、自然の音に耳を澄まします。
定例座禅会は毎月行われており、一人での参加も可能で、誰でも参加できます。
座禅は70分で間に休憩が3回入ります。
座禅後は、お話会や抹茶を楽しめるお茶会があります。
参加者は動きやすい服装を用意し、7時45分までに行きます。
定例座禅会は午前10時終了予定で、参加料は一人1,000円です。
小学生も参加する事ができ、参加料は500円です。
その他にも座禅研修、写経、茶道教室も行っており、企業やスポーツ団体、外国人観光客に人気です。
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