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葛城一言主神社
葛城一言主神社(かつらぎひとことぬしじんじゃ)は奈良県御所市にある神社です。
願い事を一言、叶えてくれるという神社で、延喜式にも名神大社と記されている由緒ある神社。
記紀では、21代雄略天皇の前に、天皇と同じ姿で現れ、『私は善事も悪事も一言で言い放つ神だ』と言ったといいます。
葛城といえば、古墳時代には大王家と勢力を争うほどの力をもった葛城氏の本拠地です。
神社のあるあたりが、この一言主大神が現れた場所だといわれています。
さらに、綏靖天皇の皇居があったという伝承も残る、たいへん歴史の古い場所です。
「いちごんさん」として地元の人から親しまれています。
しかし、続日本書紀によれば雄略天皇と狩りの事でいさかいを起こし、四国の土佐に流されたという話もあります。
土佐風土記によれば、その後許されて葛城の高宮付近に祀られたと記されています。
また、今昔物語に登場する一言主神は顔が醜くかったと伝えられています。
葛城の怪人と言われた役行者は、修行のため、葛城山と吉野の金峯山の間に岩橋を架けるため、諸神を集めて、架橋工事をさせました。
ですが、一言主神は顔が醜かったため、昼は働かず夜しか働けず、石橋は完成しませんでした。
役行者は怒って、近くの小川のそばの大木に一言主大神を縛り付けてしまったという話が記されています。
また本社境内には、神武天皇紀に記述がある土蜘蛛に関係しているとされてる蜘蛛塚があります。
また、御神木である乳銀杏は、樹齢1200年というイチョウの古木で、本殿の南側にありますので、ぜひごあいさつしておきましょう。
一言主大神は言霊を司る神であり、それは自分が言葉にして誓った願いを成就させてくれることにつながります。
現実世界は言葉によって人々の意識に形作られています。
自分の発する言葉や心に思う言葉を常に大切にしていくのは、たった一言のエネルギーが世界を見えないところで変化させる力があるためです。
つまり、ささいな言葉であっても自分を律することは、よりよい人生や願望の実現のためにも不可欠になります。
最近、いろんなことがうまくいかない、といったひとにこの一言主大神のサポートが将来を左右するような大事な決定をしてくださるでしょう。
物事がうまくいかないのは、言葉だけに囚われていて物事の本質を見誤っているからかもしれません。
もしくは、自分の利益だけを考えてしまって表面的な言葉に騙されているのかもしれません。
田園風景のなか、鳥居が立っています。
参道の向こうの石段を上ると境内です。
大きくもなく、派手でもありません。
静かに鎮座されています。
樹齢1200年のご神木「乳銀杏」。
押し潰されるような、ものすごい迫力です。
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【葛城一言主神社】の1件の口コミ