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蓮華院誕生寺
九州、熊本県にある蓮華院誕生寺本院は、玉名の地でお生まれの「皇円大菩薩」をおまつりする真言律宗の「九州別格本山」です。
願い事の一つは必ず叶う「一願成就」のお寺として、年間約20万人の人たちがお詣りする、プラス思考の功徳を得ることができる絶好の場です。
近年は人気のパワースポットとして賑わいを見せ、大きな話題を集めています。
蓮華院誕生寺は霊峰小だいの山の中腹に建ち、広大な境内のあちらこちらにパワースポットがあります。
奥之院は、筒ケ岳、観音山、丸山の三つの山からなり、観音山には月輪大師俊ジョウ律師が、建久6年(1195年)に正法寺を建立するなど、霊山としての信仰を行ってきました。
奥之院のある小岱山という名は、中国の観音霊場である岱山からきているという一説もあります。
皇円大菩薩様は「皇円上人様」のことで、1073年、斉院の長官藤原重兼公の長男として、ここ熊本県玉名市築地に誕生します。
祖父重房公は、関白藤原道兼卿から四代目で肥後の国司でした。
皇円上人様96歳の時、人々を救う霊能を得ようと嘉応元年(1169年)6月13日、静岡県の桜ヶ池に龍身として菩薩行に入られ誠心誠意修行に励まれました。
皇円大菩薩様は、史才のある学僧でもありました。
平清盛の長子、平重盛公がここ玉名市築地の地に「浄光寺蓮華院」を建立し、60年後の1235年に、恵空上人によって再興されました。
その後の戦国時代の天正10年(1582年)、戦乱の巻き添えになり焼失してしまうという、空恐ろしい出来事がありました。
蓮華院誕生寺の奥之院は、皇円大菩薩様ご入定800年御遠忌を記念して、昭和53年に建立されました。
蓮華院誕生寺の奥の院への入口 心経門です。円を描いている門は非常に珍しく、心を落ち着かせてくれます。仁王門、大仏様へ一直線に延びる参道を歩くと、晴れ晴れとした気分になり、心が穏やかになります。
仁王門は、九州一の大仁王尊(総高3.9m)「阿」「吽」あ・うんは、一つの事を成し遂げる時の呼気と吸気、気の一致を表しています。
一般的に言われている「阿吽の呼吸」は、二人の人物が呼吸まで合わせて行動を共にする様で、言葉を交わさなくても意思疎通が出来るという時に使われる場合が多いです。
言葉を発しなくても通じるお互いの以心伝心の気持ちが、和やかで心のイントネーションが伝わるのが感動的です。
本院の「平成五重塔」は、平成9年4月に落慶された総青森ひば造りの五重塔です。九州で2つの純木造の五重塔のひとつで35mの高さでそびえ立っています。
世間では、お寺のシンボルである五重の御堂には登ることが許されていませんが、こちらの御堂は、御開山大僧正様が僧侶や修行を志す一般の人たちの修行道場としてお造りになった日本で初めての「登って修行することのできる五重塔」です。
直接、御仏様とのご縁を頂くことができる素晴らしい修行の場が、有難い存在でもあります。五重塔の上階からの眺めは、阿蘇山、有明海、島原半島などが一面に広がり、風光明媚な景色が印象的です。
一層目には御本尊皇円大菩薩様をお祀りし、その手のひらの上にはお釈迦様の真舎利が納まっています。信心決定、受戒道場です。二層目には、般若心経を唱える写経道場となっています。
三層目には護摩祈祷をする護摩祈祷道場、四層目には座禅道場、五層目には撫仏の間、法輪道場になっています。昭和62年に故川原真如大僧正の発願により約10年という長い月日をかけて建立され、現貫主川原英照権大僧正の下に落成したかけがえのない立派なものです。
日本のみならず、インドやチベット、スリランカや多くの人々の協力のお陰で完成した国際的な「平成五重塔」が蓮華院誕生寺で輝いています。
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