全国の神社とパワースポット
霧島神宮
■概要
鹿児島県霧島町の中央に位置するパワースポットが「霧島神宮」です。南九州地方における最大級パワースポットといわれるこの霧島神宮の歴史は古く、日本で初めて新婚旅行にでけかたという坂本竜馬とおりょうさんも訪れた場所として有名です。
霧島神宮の御主神は「ニニギノミコト」でアマテラスオオミカミの孫にあたる神「天孫降臨」として古事記に登場します。
「天孫降臨」とは、アマテラスオオミカミの命を受けこの地上を治めるためにニニギノミコトが三種の神器を俸持して高千穂河原に初めて降り立ったと伝えられている、有名な日本神話の1つです。
そのニニギノミコトが初めて地上に降り立った場所に建てられたのが霧島神宮になります。
■もとは霧島一帯が神宮
もともとは、霧島山一帯が霧島神宮でした。
しかし、たび重なる火山の噴火による火災に伴い移転再建が相次ぎました。現在の御社殿は、1715年に第21藩主の島津吉貴公によって寄進された建物がそのまま大切に残されています。
明治4年7月14日明治政府によって施行された「廃藩置県」に伴い、県境として霧島山頂に引かれた為に霧島山は2つの県をまたぐこととなりました。その時に宮崎県側の境内を除き、鹿児島県側だけが残され現在に至ります。
日本神話として重要な場所として古くから歴史に刻まれている霧島神宮内には、神々のパワーを肌で感じられる場所として、南九州イチのパワースポットとして人気です。
■森の中の神宮
霧島神宮は、霧島山の山頂にある古い大木に囲まれた森の中の神宮です。本殿までは、3つの鳥居をくぐり抜ける必要があります。
まず、1つ目の鳥居「大鳥居」は、高さ22.4メートルで2本の柱の間隔は16メートルもあり、訪れる者を圧倒させます。そもそも鳥居は神域の入口とも言われており、また神霊である鳥を招く為でもあるという説があります。
鳥居をくぐる際は、身だしなみを整え軽く会釈をしてからくぐるのが正式な作法です。
鳥居をくぐり抜けると本殿までは参道が続きますが、参道の真ん中は神の道とされているので端を歩くよう御注意下さい。
霧島神宮では、このような鳥居を本殿まで3つもくぐり抜ける必要があります。
西の「日光」とも呼ばれ、第一級パワースポットとしても有名なだけあって鳥居をくぐり本殿に近づくごとに周りの空気が少しづつ変化していくのを肌で感じることが出来ます。そこが、この神宮の魅力的なところです。
2の目の鳥居の先には展望所が設けられており、長い参道を歩く際の休憩所として人気です。この展望所からは、天気が良ければ桜島がみれます。
さて、最後3つ目の鳥居の麓には、「さざれ石」をご覧いただけます。この「さざれ石」とは、日本の国歌である「君が代」の歌詞にでてくる「さざれ石」のことです。
歌詞「君が代は 千代に八千代に【さざれ石の】いわおとなりて こけのむすまで」と歌われる「さざれ石」です。
もともと「君が代」は平安時代「古今和歌集」短歌の1つでしたが、鎌倉時代から庶民の間でお祝いの席で歌われ伝承されてきました。
正式な日本国歌として制定されたのは、平成11年と意外にも歴史は浅いですが昔の人から受け継いだ大切な歌であることに違いありません。
現代語訳は「天皇の御代が、いつまでも永く続きますように。【小石が集まって】大きな岩となり、苔が生えるほどまでに」という意味が込められています。
もとは天皇をお示しになったものですが、大切な人の長寿を祝うために、また大切な人との絆が永く続きますようにという、恋の歌であったという説もあります。
最後3つ目の鳥居を抜けると本殿を目の前に霧島神宮最大のパワースポットと言われる所以である巨大な御神木が出迎えてくれます。
樹齢800年とも言われる大きな杉の樹は、南九州地方における杉の先祖とも言われており、この地から広まったと言われている大変古い木です。御神木は、とてつもないパワーを放ち、霧島神宮を訪れる人を魅了し続けています。
国の重要文化財に指定されている朱塗りの本殿と背後に迫る森の木々とのコントラストは、まさに厳か以上の佇まいです。
玉砂利を踏みならすうちに邪気が払われるようで、訪れるだけで清々しい気持ちに包まれること間違いなしのスポットです。
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