全国の神社とパワースポット
高良大社
古くは高良玉垂命神社と呼ばれ、絹本著色高良大社縁起によると、今から1600年前に異国の兵が九州に攻め込んだ際に神功皇后が追い返し、筑前国四王子嶺において神仏に祈った際に、高良玉垂命という神が住吉の神と共に出現したとされています。
筑後国の一の宮とされ、格式の高い神社です。
高良大社は筑後国一の宮、延喜式正一位として地域筆頭の格式を平安中期の立礼の施行細則である延喜式でいただいています。
鎌倉時代までは、社殿の建築などは全て天皇の御裁可によって行われていました。
現在の社殿は久留米藩第3代藩主有馬頼利の寄進によるもので、万治3年(1660年)に本殿が、寛文元年(1661年)に幣殿・拝殿が完成しました。
御神号は高良玉垂命(こうらたまたれのみこと)で、履中天皇元年(400年)にご社殿を建ててお祀りしたと言われています。
文永・弘安の蒙古襲来(1274年・1281年)に「天下の天下たるは、高良の高良たるが故なり」との綸旨を賜ったとされ「武運長久の神」、「芸能の神」としても崇敬されています。
本殿、幣殿、拝殿、石造大鳥居 、紙本墨書平家物語(覚一本)が国の重要文化財として指定されています。
石造大鳥居は明暦元年(1655年)に久留米藩第2代藩主有馬忠頼より寄進されましたが、昭和53年に大型車両が接触事故を起こし、貫が破損したため一部部分だけ新しいです。
福岡県指定有形文化財としては高良山御手洗橋、絹本著色高良大社縁起、高良大社所蔵文書が指定され、高良大社の樟樹は福岡県指定天然記念物とされています。
高良大社を代表する祭りとしては川渡祭(かわたりさい)別名へこかきまつり、高良大社例大祭(高良山くんち)があります。
6月1日・2日に行われる川渡祭は、男女児数え7歳、還暦や厄年の方が、厄除・長寿息災を願うお祭りです。
茅の輪(ちのわ)をくぐりお祓いを受けると、高良の神様のお力によって災難をのがれ、大難を小難にわざわいを福に転ずると昔から信仰されてきました。
へこかきまつりという別名は、厄除けの赤い「へこ(褌)」を「かく(着ける)」という言葉からきています。
1年の中で最も大きなお祭りは高良大社例大祭で、10月9日例大祭、10日崇敬会大祭、11日観月祭です。
重陽のお祝いと秋の収穫祭が結びついたお祭りで、江戸時代には秋一番の楽しみのお祭りでした。
百々手式と呼ばれる弓馬術や弓道会、献茶式、野点、獅子舞、観月祭では箏曲、琵琶、吟詠、舞囃子、太鼓などの神賑行事(しんしんぎょうじ)が盛大に行われます。
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